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.:::.日本とベトナム
写真家・勝恵美:
古風な美しさを守り続けること


勝恵美さん


自らの写真を紹介する勝恵美さん


写真展<TSUNAGARI・つながり>


ハノイ、タイ湖の蓮


ハノイの少女
ハノイのクアンチュン通りにある国際交流基金ベトナム日本文化交流センターにおいて、日本人写真家である勝恵美さんの写真展<TSUNAGARI・つながり>が開催された。同写真家は、自らの繊細な感性で、会場を訪れた人々に愛しいベトナムの美しさをあますことなく伝えた。

勝恵美さんは6年近くベトナムに滞在し、後世へ伝えるに値する貴重な写真の数々を撮影してきた。本写真展において、勝さんがベトナム出張の旅にあたって撮影した35点の写真を展示した。それらは、同写真家が長い歴史を有するベトナムへの思いを表現した素晴らしい作品群であり、また、現代化とともに消えつつある生活模様に対するオマージュを示したものでもある。

2000年、勝恵美さんは初めてベトナムを訪れ、この地の人々の強さを感じた。そして、心を魅かれる多くの身近なものがあることに気づいたという。例えば、ハノイの緑、湖、火炎樹などである。昔の日本の面影を残すハノイ旧市街を歩き回り、写真を撮ることを愛する同写真家はまた、ベトナムの人々のフレンドリーさ、両国民が箸を使い、米を主食とすることなどの文化的な類似点が多くあるため、彼女の周囲のものがすべて馴染みあるように感じたのだという。さらに、ベトナムの野菜と果物が多種多様で、野菜から簡単に美味しく作られる料理が多いのも魅力的であるのだとか。

彼女は、日本は先進国として目覚しい経済発展を遂げ、ベトナムの良いお手本になっていると言われているが、経済発展とともにマイナス面も発生し、多くのことを失ったことは否めないとしている。それゆえ、逆に日本はベトナムに見習うべきことがあるのではないかと考えている。勝さんは「街のあちこちであふれる子どもたちの笑い声や家族の温かな雰囲気でのんびりと過ごすお年寄り…。最新の家電などがなくとも、お金で買うことができないものがたくさんある昔のような生活の美をいつまでも大切にしていきたいです。いつか自分の国にあった景色が忘れ去られる日が訪れたら、私が撮ったベトナムでの写真は、今よりも大きな意義を持つようになるかもしれません」と語った。

今後、ベトナムはますます発展を遂げ、高層ビルや車の数などが増え、都市の様相は大きく変わってくるだろう。今回の写真展を通じて、今でも残っている伝統的な価値への思いが多くの人々の心にとどまり、これから大きく変化を遂げるであろうベトナムでも、そのような思いがいつまでも残ることを期待したい。

なお、写真展<TSUNAGARI・つながり>は京都でも開催され、日本の人々を中心に、多くの人々にベトナムでの生活を紹介することになっている。これまでのベトナムの印象と言えば、あまり豊かではなく、人々は困難な生活を送っているというイメージが多かったかもしれない。しかしながら、同写真家は、たとえそのような生活の中でも、人々は幸せな毎日を過ごせると考えているのである。

写真家・勝恵美:
- 1976年、東京生まれ。
-早稲田大学卒、マスメディア専攻。
- 2001年、東京写真専門学校Ⅱ部写真学科 入学。|
- 2002年7月、訪越してベトナム語を学ぶ。その後、APEX Travel社に就職。
現在、『SKETCH』誌のハノイ支店長として活躍。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文:グエン・トゥアン・ロン(Nguyen Tuan Long
写真:勝恵美、ホアン・ハー(Hoang Ha)

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